cream soda

音楽とか映画とかドラマとかの話をしてます。

Last Party~We are DISCO!!!~

the telephonesが昨年12月に活動休止を発表してから約10か月。ついにこの日がやってきてしまった。

11月3日、さいたまスーパーアリーナ。彼らの活動休止前最後の晴れ舞台。

2015年彼らは休むことなく活動していたような印象がある。夏にはたいていのフェスに出演していたし、なんと新しいアルバムも出している。数々のフェスで人々を躍らせてきた彼らのラストパーティ、見逃すわけにはいかなかった。

この日はさいたまスーパーアリーナにて同じ埼玉出身の先輩、そして共に音楽シーンを賑わせ駆け抜けてきた仲間たちを呼んでスペシャルなパーティが行われた。

というわけで、以下なかなか長いけど私なりのLove&DISCOを書かせてね。

 

~DJ Getting Better&FREE THROW

まずは盟友、DJGetting Better&FREE THROWが開場後の場内を盛り上げていた。(私は遅刻していったため見れず、、、)とりあえずYkiki BeatのForeverが流れていたのはわかった。笑

彼らとテレフォンズ、特に石毛さんがとても仲良しなのは今年5月にあった「After VIVA!」を見て肌で感じた。石毛さんがゲッチンのDJに乱入してたりその逆もあったり、石毛さんは超ハードスケジュールでほとんど寝てないだろうにニコニコしてて楽しそうで…その割にお客さんがあまり入っていなかったから残念だった、でもあれはあれで貴重な体験だったなぁなんて思い出してしまった。

 

凛として時雨

続いては同じ埼玉出身の凛として時雨。私、意外にもライブを観たのは初めてで(なんとなく声が苦手だった)けっこう楽しみにしていたバンドの1つ。でもクロークが思った以上に混んでて半分くらいしか観れず、、、ライブは予想を超えたクールさで、あっという間に会場の空気を変えていく演奏にビリビリした。MCではあまり多くを語らなかったけれど、全力でキレキレの演奏に愛がこもっていた。TKが「今日は高い声に始まり、高い声に終わりますね」とぼそりと言い笑いを誘っていたのが印象的だったな。(彼が笑いを取るのは珍しいことってきいたよ)

SET LIST

01 SOSOS

02 DISCO FLIGHT

03 enigmatic feeling

04 Who What Who What

05 I was music

06 Telecastic fakeshow

07 感覚UFO

08 傍観

 

dustbox

これまた同じ埼玉出身のdustbox。テレフォンズの先輩にあたる彼らは、いわゆるメロコアとかパンクの系統でなんだかライブが激しいらしいという雑な前情報だけで観ていた。(我ながらひどい)音源は少しだけ聴いていたけど。

思っていたよりもずっとずっとアツいバンドだったな。きいてた通りダイバー続出、サークルもちらほらできてた。彼らは埼玉県の草加市越谷市の出身だそうで、なんだか親近感が沸いた。

そしてなんとトリビュート盤収録の「A.B.C.DISCO」も披露。テレフォンズメンバーも乱入して超ハッピーなステージに。その後のMCでは「そうかみんな、踊るのが好きなんだなぁ!じゃあ朝まで踊ろうぜ~!」と煽る、さすがにうまい。

 「ラストパーティだってよ。今止めればまだ間に合うんじゃねーの?」なんて発言も飛び出したり。言葉遣いはちょっとぞんざいだったけれど誰よりもハートがアツいバンドだった。

SET LIST

01 Riot

02 Break Throw

03 Bird of Passage

04 Bitter Sweet

05 A.B.C.DISCO

06 Dance Until Morning

07 Here Comes A Miracle

08 Right Now

09 Hurdle Race

10 Tommorow

11 Jupiter

 

THE BAWDIES

続いて同期のBAW。ビバラぶりのBAW。彼ららしいMCの茶番感がおかしくてたまらなかった(ほめてる)。

メンバーがそれぞれ3匹の子豚になりきるというくだりがあったんだけど、ナレーションとして誠治さんが参加していたらしい。…自然すぎて気づかなかったぞ!

dustに続き、トリビュート盤でカバーした「sick rocks」も披露。ちょっぴりダサいのに観客をきっちり盛り上げられるのは彼らならでは。原曲を大事にしながらもBAW色に染まっていた。

そしてラスト、「Just Be Cool」の前でRoyが突然「ごめんちょっと尿意を催しているので!」といったんステージをはけると、すぐにtelephonesの涼平さんを連れて戻ってくるというサプライズが!しかもBAWとお揃いのスーツ着用。下手したらメンバーよりも似合っていたかも。笑

「Just Be Cool」を共に演奏し、最後は特別に涼平さんによる「ワッショイ」で〆。同期ならではの仲の良さがうかがえるステージであった。

SET LIST

01 No Way

02 You Gatta Dance

03 Its Too Late

04 Sunshine

05 sick rocks

06 Hot Dog

07 Sing Your Song

08 Just Be Cool

 

syrup16g

意外と知られていないがvo五十嵐が埼玉出身ということで、syrupは同郷の先輩枠。これまでのバンドのごくシンプルな演出とは異なりスクリーンを活用するなどし、フロアの雰囲気を一気に変えた。

1曲目からsyrup節さく裂の「生きているよりマシさ」で良い意味で緊張感が漂った。MCでは言葉少なに「同じ埼玉出身ということで使っているスタジオが同じでよく一緒になって…律儀に呼んでくれました」とtelephonesとの思い出を語った。

イントロのギターソロを思い切りミスったり、後半では声が出なかったりでファンに応援されるという通常運転の五十嵐さん。なかはたいこさんのドラムが力強く、いいスパイスになっていた。rebornでのシャウトも堪らなくかっこ良かった。

SET LIST

01 生きているよりマシさ

02 Sonic Disorder

03 生活

04 神のカルマ

05 パープルムカデ

06 リアル

07 reborn

ここでtelephonesが挨拶のためステージに登場。「時雨とシロップ以外でメンバーそれぞれステージでパフォーマンスをしてますがノブさんだけまだしてないね…?」とノブの登場をにおわせるような発言。これは…!笑

9mm Parabellum Bullet

去年のラブシャぶりの9mm!中学のときにけっこう聴いてて好きだったのに全然ライブに行ったことがなくてもったいないことしたなぁと思っていたので単純に嬉しかった。

これまた同期ということで、「焼き尽くしてやる!焼け野原にしてやる!ということは次に出るサカナクションは焼き魚に、その後に出るテレフォンズは焼き電話に、そしてここさいたまスーパーアリーナは焼きディスコになる!」と、ロックバンドらしい強気な発言。

そしてトリビュートでカバーしたMonkey discoooooooの演奏中にノブが乱入!あんまり楽しそうだったから笑ってしまった。

「テレフォンズが大好きなこの曲を」という言葉で始まった「新しい光」の歌詞がやけに心にしみた。活動休止は終わりじゃなくて始まりなのかもしれない。

「俺たちなりのディスコを!」と最後は「discommunication」。

最高のディスコだった。

SET LIST

01 反逆のマーチ

02 Answer&Answer

03 The revolutionary

04  Monkey discooooooo

05 Black market blues

06 cold edge

07 新しい光

08 discommunication

 

サカナクション

ツアー中ということでどんなセトリでくるのかとワクワクしていたら超・フェス仕様!姐さんの復帰後初めてライブを見たけれど、変わらず、というか前よりもさらにギンギンだった。

何度見てもミュージックの途中で暗転して楽器をもつ瞬間が震えるほどクール。

サカナではさすがにないだろうと思っていたら「アイデンティティ」で石毛さん&ノブが登場!ノブはメンバーに絡みまくって、石毛さんは山口さんと顔を見合わせながら笑顔で「ラーラララーラー」と口ずさんでいた。

しかし、山口さんがディスコと口にするとは思わなかったな、素敵。信頼し合っている、そして共に音楽シーンを面白くしてきた同期であることを痛感した。

「すぐに戻って来る、だってあんなに音楽が好きな人たちが音楽から離れられるはずない!」と、テレフォンズに向けて「新宝島」を演奏。最後には「新宝島 DISCO」とレーザーで文字が表示されるというニクイ演出!

SET LIST

SE~ナイトフィッシングイズグッド

01 ミュージック

02 アルクアラウンド

03 アイデンティティ

04 ルーキー

05 Aoi

06 新宝島

 

the telephones

いよいよtelehonesの最後のステージ。他のバンドがカバーした曲はやらないかなと思っていたらがっつりやってくれた。

ラストパーティの名にふさわしいステージだった。武道館では普段やらないような曲もたくさんやっていたけれど、今回のステージではとにかくテレフォンズらしい、みんなが求めているテレフォンズ像を崩すことない演奏と曲目だった。

しかし最後の「Something Good」では日本語詞がスクリーンに映し出されて、歌詞の意味を噛みしめながら聴くことになった。これは泣いてしまうよ。

石毛さんのMCがとにかくグダグダで、でもだからこそあの場で話してくれた言葉は重みがあった。

「10年間ディスコって言い続けてきたけど…なんだよディスコって!全然意味わかんないよ!でも音楽ってそういうことだと思うんだ、言葉を越えた何かがあるっていうか」

「みんな、自分の好きな音楽っていうのをなるべく自分の意思で決めたらカッコいいと思うよ」

「みんながミーハーになると、ミーハーなバンドが増えます。みんながかっこいいバンドを求めればかっこいいバンドが増えます。」

「…まぁいいや!みんな、踊りたいよね?踊ろうぜ!」

10年間ぶれなかった彼らのディスコ。もしかしたらどこかで変わらなきゃって思いもあったかもしれないけれど、でも彼らは突き通していた。

彼らの活動休止にはきっと色々な理由があって、そこには少なからずファンの在り方とか音楽の聴かれ方とか、環境的な要因もあったはず。

不器用な彼らなりの全力の演奏とメッセージをきちんと受け止めて考えなくては。

 

SET LIST

01 HABANERO

02 sick rocks

03 D.E.N.W.A.

04 Baby, Baby, Baby

05 SAITAMA DANCE MIRRORBALLERS!!!

06 electric girl

07 A.B.C.DISCO

08 Homunclus

09 I Hate DISCOOOOOOO!!!

10 Oh my disco!!!

11 Keep Your DISCO!!!

12 Monkey Discooooooo

13 Love&DISCO

en01 urban disco

en02 Something Good