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2015 ベストアルバム10選!

なんだか安っぽいまとめサイトみたいなタイトルになってしまいましたが、

2015年に発売されたアルバム(ミニアルバム含む)からベストアルバムを10枚選んでみました。

優柔不断なため順位はつけません(つけられません)が、各アルバムを☆で5段階評価することにします。

 

01:ポルノグラフィティ/RHINOCEROS ☆☆☆

RHINOCEROS(初回生産限定盤)(DVD付)

RHINOCEROS(初回生産限定盤)(DVD付)

 

 デビュー15周年を迎えた彼らの、3年5か月ぶりのオリジナルアルバム。EDMだったり、4つ打ちだったり、本当に色々な曲調を取り入れているのにぶれないポルノ「らしさ」。

特にシングルカットされた「オー!リバル」はこれぞポルノグラフィティ、というラテン系の曲。「アゲハ蝶」「サウダージ」といった初期のヒット曲を彷彿とさせる。

とにかく今作りたい曲を作った、とインタビューなどで語っていたように、一見節操のない曲の並び。しかしどの曲もきちんと「ポルノの曲」になっているのはgt.新藤の音楽的センスだけでなくvo.岡野の声のパワーもあるだろう。

ba.Tamaが脱退し、プロデューサー・本間昭光のもとを離れ、迷走期を超え…ようやくここまでたどり着いたと思うと非常に感慨深い1枚だ。

 

02:FFS/FFS ☆☆

Ffs

Ffs

 

フランツ・フェルディナンドスパークスのコラボレーション・バンドによる本気のアルバム。

ひねくれポップ・バンドなどと評価されがちな2組だが、このアルバムもなかなかひねくれている(良い意味で)。

軽やかなピアノの音に厚みのあるボーカル。決してダンサブルというわけではなく、予想していたほどキャッチーでもない。しかし不思議と聴き入ってしまう。

そう、スパークスの世界観が爆発しているのだ。

彼らはまだまだバリバリの現役だと実感する。何なら、フランツが呑まれてるくらい。

ちなみにサマーソニックで運よく彼らのパフォーマンスを観ることができた。噂のトム・ヨークで眠たい空気になった会場の空気を一変させた彼ら。最高に盛り上がって観客を躍らせていた。もう一度ライブが観たいので、飽きずにもうしばらく続けてほしいものだ。

 

03: Base Ball Bear/C2 ☆☆☆☆

C2(初回限定盤)

C2(初回限定盤)

 

 近頃のベボベは何かが違う。かつての青春ロックバンド、ナンバガスーパーカーフォロワーから一皮むけてしまったようだ。

というより、ナンバガスーパーカーの影響を前向きにとらえて自分たちのものにしてしまっている。

ba.関根の演奏力が格段に上がり、バンド全体の雰囲気もすっかり大人に。vo.小出の捻くれた歌詞がさく裂したファンク調な1曲目からファンはもちろん、そうでない人も虜になってしまう。

ベボベをあまり好きじゃないと思っていた人にこそ聴いてほしい一枚。

前作「二十九歳」から短いスパンで発表された今作、当然ながら相当な気合が入っている。

ベボベと言えば青春でしょ、4つ打ちでしょ、なんてイメージはもう古い。

 恐れずに新たな一歩を踏み出す彼らに感嘆している。

 

04: Ykiki Beat/When the World is Wide ☆☆☆

When the World is Wide

When the World is Wide

 

 日本人とは思えない発音の良さ、作曲やアレンジのセンス。これで平均年齢22歳というのだから驚きだ。洋楽とか邦楽なんて括りがいかにどうでも良いものか実感させられる。

各所で絶賛されすぎて選ぶのを悩んだくらい今夏の話題をかっさらった一枚。

『Forever』は現在WalkmanのCMソングとしても使われているので耳にしたことのある人も多いはずだ。

本当は☆5つつけたいところだが、『Forever』のキャッチーさを期待してこのアルバムを聴くときっとあまりハマらないだろうなと考えて、☆3つ。

 

 05: Suchmos/THE BAY ☆☆☆☆☆

THE BAY

THE BAY

 

 タワレコのPOPには和製ジャミロクワイと書かれていた。その紹介はあまりにも雑だなぁと思うけど、要するにブラックミュージックというか、アシッドジャズ的な要素を取り入れてる。

ベースの音がめちゃめちゃ気持ち良くて、vo.Yonceの声がすごく綺麗で、自分たちの音楽に自信があって、たぶん彼らはカリスマバンドってやつ。これまたメンバーが若い。

演奏力が抜群なのはもちろん、言葉選びのセンスも光っている。

年末のCDJ、来年のビバラロックにも出演するので要チェック。

 

06: Awesome City Club/Awesome City Tracks 2  ☆☆☆☆

Awesome City Tracks 2

Awesome City Tracks 2

 

 とびきりポップでキュートで、でもそれだけじゃない。

前作「Awesome City Tracks」から短いスパンでのリリース。でも、その短い間でぐっと進化している。

キラキラ、から、ギラギラへ。

"いつか死ぬならば目指すのさ I have a dream yeah 欲張っていこう”

以前までなら出てこなかった言葉。3cmくらい現実から浮いているような歌詞が多かったが、今回は地に足がついた、体温を感じられる歌詞が登場しているのが印象深い。

野心に満ち、戦おうとする彼らの意思を感じた。

 

07: ASIAN KUNG-FU GENERATION/Wonder Future ☆☆☆☆

Wonder Future

Wonder Future

 

 フー・ファイターズのプライベートスタジオを借り、レコーディングを行ったという本作。

8ビートのストレートなロックンロール。真っ白なジャケット。そして英語タイトル。

新しいことに挑戦し続けるアジカンの姿勢はもっと評価されるべき。

ここまでストレートな日本語ロックって、今の時代、意外と少ない。長く聴かれるアルバムになる予感がしている。

 

08: a flood of circle/best ride ☆☆☆

ベストライド

ベストライド

 

 転がりつづけるロックンロール・バンド、a flood of circle

やっと正式メンバーが加入したかと思ったら半年で脱退してしまうも、彼らは一切歩みを止めなかった。そして間髪入れずリリースされたミニアルバムがこの「ベストライド」。

表題曲の『ベストライド』はこれまでにないくらいキャッチーで、明るくて、前向き。

"俺のベストはいつも 今なんだよ”

vo.佐々木はまだ20代にも関わらずかなり達観してしまっているのだとひしひしと感じた。

と同時に、バンドに対する気合と執念も。たった6曲。けれど、覚悟を決めた1枚になっている。

 

09: tacica/LOCUS ☆☆☆☆☆

LOCUS

LOCUS

 

 音小屋CD交換会でもベストアルバムに選んだ1枚。

dr.坂井が抜け、2人体制となってから初のアルバム。

どん底にいたときに作ったという「Lucky」は底抜けに明るく、これまでのメンバーではきっとできなかった作品となっている。

新しい人との出会いが新しい化学反応を起こし、新境地を開拓していく。

2人でも続けていくという覚悟の詰まったアルバムでありながら、tacicaらしく命のことを歌い続けている。

 

10: WANIMA/Are You Coming? ☆☆☆

Are You Coming?

Are You Coming?

 

 ピザ・オブ・デスの若手ホープ、WANIMA。

デビューして間もないが数々の主要フェスに引っ張りだこ、このアルバムもオリコンチャートで最高4位を記録するなど話題に事欠かない。

日本語で直接的にエロを歌い上げるバンドがここまで受け入れられているのにも驚き。

しかし彼らはエロだけではない。音楽への愛も、人への愛も、すべて平等に歌っている。

見た目はチャラいけど、めちゃめちゃカッコいいんだ、普段あまりメロコア系聴かないけど、私にとって彼らはヒーローだ。

MUSICAのレビューにあった「俺たちにはハイスタがいたように、君たちにはWANIMAがいる」という言葉がすべてを表しているような気がする。

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ということで悩みに悩んで書くのに相当時間がかかった今年の10枚。

本当はもっと洋楽も入れたかったし、邦楽でもあれもこれも入れたかった。

まだ聴きこめていないけどもしかしたら入るアルバムもあったかもしれない。

でも無理矢理まとめました、

何年か後に読み返して、この頃の私はこんな音楽を聴いていたのねって思えたら面白いかなって。

それだけです、自己満足。笑

 

お付き合いありがとうございました