菅田将暉から漂う“ロック臭”って、何なのだろう
菅田将暉が好きだ。
と言うと、「そういう最近流行りの若い俳優好きっていうの珍しいね」という反応をされるのですが、いやちょっと待てと。※私は軽いデブ専
私は本能のままに菅田将暉から溢れる“ロック臭”を嗅ぎつけているだけだぞ。
これは別に、菅田将暉がバンドマンっぽいという意味ではない。
だってバンドマンっていうと、某イエモンのYさんみたいに長髪でフェロモンダダ漏れ、間違ってもトイレットペーパーやネギを抱えて歩かない、常に愛人が50人ぐらいいる、みたいな感じじゃないですか。(偏見)(イエローモンキーはとても好きです)
しかし菅田将暉はそうではないんだ。もちろんセクシーさを見せる時もあるけど、彼はトイレットペーパーやネギを抱えて街を歩いて「あ、どーもどーも!」って挨拶しても全然OK、むしろ素敵、そして『情熱大陸』を見た印象だと女の子と仲良く話せたとしても恋愛には発展しないタイプ、という感じ。
でも彼の身体からは隠しきれない“ロック臭”がするのですよ。
それは多分、眉毛の動かし方や顔をくしゃくしゃにする笑顔、その他さりげない所作だとか、選ぶ言葉や服、そんなところから。
だからギターを弾くと聞いた時には、ものすごく納得したし、彼が歌上手いのも別に驚かなかった。
やはり彼の“ロック臭”を嗅ぎつけている人が多いのか、実際にミュージシャン役とか音楽をやる役も多いけど、彼のすごいところはちゃんとどれも違うミュージシャンってところなんだよね。
音楽で演技をするというのはすごく難しいと思う、歌い方とか演奏の仕方なんてそうそう変えられるものではないから。
でも『何者』とグリーンボーイズは全く別の菅田将暉になっている。
『何者』ではちょっとダサめなパンクロックと、歌ものロック。グリーンボーイズでは爽やか切ないJ-POP。ちゃんと歌い分けてるんだよなぁ!
というように、菅田将暉は作品ごとに「これは本当に同じ人なのかしら」と思うくらい、底知れない演技力(なんて一言でまとめるのも申し訳ないほどのもの)を持っている。
今年は特にたくさん映画に出ていたけど、予告を見て「また菅田将暉か」なんて思ってたのも本編を見はじめたら忘れてしまう。あぁ、そういえばこれって菅田将暉か、と後から思うような。彼の演技はそういう没入感を与えてくれるのです。
小松菜奈、菅田将暉と海に飛び込み溺れる鮮烈シーン 映画「溺れるナイフ」特別映像 #Nana Komatsu #Masaki Suda
近頃彼は「イケメン俳優」という扱いをされることもままあるけれど、いわゆる美形では決してないのですよね。
おそらく彼は「イケメン」の演技もできるということなのだと思う。『溺れるナイフ』を見て確信。
あと、かつてはサブカルだったものが完全にメインになりつつあるよなぁと近頃の星野源の躍進からも感じている。サブカルなんて言葉がもはや死語なのかも。
なんにせよ、私は菅田将暉が好きだ。という話でした。