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音楽について考えていることやライブレポートを書きます

新海誠が描く、“田舎”の高校生像

ミーハー女なので、『君の名は。』観てきました。

これまで、新海誠氏の作品は、『秒速5センチメートル』、『言の葉の庭』を観たことがあり、これで3作品目。

やっぱり、“田舎”の高校生を描くのがうまいなー!と感じた。

私はこの20年来東京に住んでいて、たぶんそれは傍から見たら、とても贅沢で恵まれていることなのだと思う。

でも私はずーっと、“田舎”で青春している人がうらやましくてたまらなかった。そしてそれを具現化したのが『君の名は。』と『秒速5センチメートル』なのでは、と。

たしか高校生のときに『秒速5センチメートル』を観て、満員電車じゃなくてガラガラの電車で通学する人、自分でボタンを押して扉を閉める電車があること、不良でも何でもなく、原付で学校に通う高校生がいること、などなど、を知った。

そして大学生になって、地方出身の子と話して、それは夢物語でも何でもなくて、実際にあることだとも知った。

実際にそういう地域で育った人からしたら、そんなの当たり前だったし、何が良いの?って感じるのかもしれないけど、私にとってはすごく憧れ。

それは地方出身の、たとえば三葉が、“東京”に憧れるのと同じ。

放課後にお洒落なカフェに行くよりも、『秒速~』みたいに、町に1軒しかないコンビニでジュースを買って、『君の名は。』みたいにその辺のベンチでだべって、みたいな青春に、私はずっと憧れていた。

そして新海誠はそういう気持ちを掻き立てるように、“田舎”を、“東京”を、描くのがとてもうまい。

君の名は。』を観て、“東京”、そんないい街じゃねーよ!って思ったけど、たぶん地方出身の人からしたら、“田舎”なめんなよ!って感じなんだろうな。笑

狭苦しい町がいやで、高校卒業したら絶対ここでるんだ、とか言いたかったし、東京行ったらやっぱり心細くて、たまに故郷に戻ったりとかしたかった。

そういう憧憬を思い出させる作品でした。

ハッピーエンドに物足りなさを感じつつ、あぁ良かった~!と思える自分もいて、安心した。