Last Party~We are DISCO!!!~
the telephonesが昨年12月に活動休止を発表してから約10か月。ついにこの日がやってきてしまった。
11月3日、さいたまスーパーアリーナ。彼らの活動休止前最後の晴れ舞台。
2015年彼らは休むことなく活動していたような印象がある。夏にはたいていのフェスに出演していたし、なんと新しいアルバムも出している。数々のフェスで人々を躍らせてきた彼らのラストパーティ、見逃すわけにはいかなかった。
この日はさいたまスーパーアリーナにて同じ埼玉出身の先輩、そして共に音楽シーンを賑わせ駆け抜けてきた仲間たちを呼んでスペシャルなパーティが行われた。
というわけで、以下なかなか長いけど私なりのLove&DISCOを書かせてね。
~DJ Getting Better&FREE THROW~
まずは盟友、DJGetting Better&FREE THROWが開場後の場内を盛り上げていた。(私は遅刻していったため見れず、、、)とりあえずYkiki BeatのForeverが流れていたのはわかった。笑
彼らとテレフォンズ、特に石毛さんがとても仲良しなのは今年5月にあった「After VIVA!」を見て肌で感じた。石毛さんがゲッチンのDJに乱入してたりその逆もあったり、石毛さんは超ハードスケジュールでほとんど寝てないだろうにニコニコしてて楽しそうで…その割にお客さんがあまり入っていなかったから残念だった、でもあれはあれで貴重な体験だったなぁなんて思い出してしまった。
~凛として時雨~
続いては同じ埼玉出身の凛として時雨。私、意外にもライブを観たのは初めてで(なんとなく声が苦手だった)けっこう楽しみにしていたバンドの1つ。でもクロークが思った以上に混んでて半分くらいしか観れず、、、ライブは予想を超えたクールさで、あっという間に会場の空気を変えていく演奏にビリビリした。MCではあまり多くを語らなかったけれど、全力でキレキレの演奏に愛がこもっていた。TKが「今日は高い声に始まり、高い声に終わりますね」とぼそりと言い笑いを誘っていたのが印象的だったな。(彼が笑いを取るのは珍しいことってきいたよ)
SET LIST
01 SOSOS
02 DISCO FLIGHT
03 enigmatic feeling
04 Who What Who What
05 I was music
06 Telecastic fakeshow
07 感覚UFO
08 傍観
~dustbox~
これまた同じ埼玉出身のdustbox。テレフォンズの先輩にあたる彼らは、いわゆるメロコアとかパンクの系統でなんだかライブが激しいらしいという雑な前情報だけで観ていた。(我ながらひどい)音源は少しだけ聴いていたけど。
思っていたよりもずっとずっとアツいバンドだったな。きいてた通りダイバー続出、サークルもちらほらできてた。彼らは埼玉県の草加市や越谷市の出身だそうで、なんだか親近感が沸いた。
そしてなんとトリビュート盤収録の「A.B.C.DISCO」も披露。テレフォンズメンバーも乱入して超ハッピーなステージに。その後のMCでは「そうかみんな、踊るのが好きなんだなぁ!じゃあ朝まで踊ろうぜ~!」と煽る、さすがにうまい。
「ラストパーティだってよ。今止めればまだ間に合うんじゃねーの?」なんて発言も飛び出したり。言葉遣いはちょっとぞんざいだったけれど誰よりもハートがアツいバンドだった。
SET LIST
01 Riot
02 Break Throw
03 Bird of Passage
04 Bitter Sweet
05 A.B.C.DISCO
06 Dance Until Morning
07 Here Comes A Miracle
08 Right Now
09 Hurdle Race
10 Tommorow
11 Jupiter
続いて同期のBAW。ビバラぶりのBAW。彼ららしいMCの茶番感がおかしくてたまらなかった(ほめてる)。
メンバーがそれぞれ3匹の子豚になりきるというくだりがあったんだけど、ナレーションとして誠治さんが参加していたらしい。…自然すぎて気づかなかったぞ!
dustに続き、トリビュート盤でカバーした「sick rocks」も披露。ちょっぴりダサいのに観客をきっちり盛り上げられるのは彼らならでは。原曲を大事にしながらもBAW色に染まっていた。
そしてラスト、「Just Be Cool」の前でRoyが突然「ごめんちょっと尿意を催しているので!」といったんステージをはけると、すぐにtelephonesの涼平さんを連れて戻ってくるというサプライズが!しかもBAWとお揃いのスーツ着用。下手したらメンバーよりも似合っていたかも。笑
「Just Be Cool」を共に演奏し、最後は特別に涼平さんによる「ワッショイ」で〆。同期ならではの仲の良さがうかがえるステージであった。
SET LIST
01 No Way
02 You Gatta Dance
03 Its Too Late
04 Sunshine
05 sick rocks
06 Hot Dog
07 Sing Your Song
08 Just Be Cool
~syrup16g~
意外と知られていないがvo五十嵐が埼玉出身ということで、syrupは同郷の先輩枠。これまでのバンドのごくシンプルな演出とは異なりスクリーンを活用するなどし、フロアの雰囲気を一気に変えた。
1曲目からsyrup節さく裂の「生きているよりマシさ」で良い意味で緊張感が漂った。MCでは言葉少なに「同じ埼玉出身ということで使っているスタジオが同じでよく一緒になって…律儀に呼んでくれました」とtelephonesとの思い出を語った。
イントロのギターソロを思い切りミスったり、後半では声が出なかったりでファンに応援されるという通常運転の五十嵐さん。なかはたいこさんのドラムが力強く、いいスパイスになっていた。rebornでのシャウトも堪らなくかっこ良かった。
SET LIST
01 生きているよりマシさ
02 Sonic Disorder
03 生活
04 神のカルマ
05 パープルムカデ
06 リアル
07 reborn
ここでtelephonesが挨拶のためステージに登場。「時雨とシロップ以外でメンバーそれぞれステージでパフォーマンスをしてますがノブさんだけまだしてないね…?」とノブの登場をにおわせるような発言。これは…!笑
去年のラブシャぶりの9mm!中学のときにけっこう聴いてて好きだったのに全然ライブに行ったことがなくてもったいないことしたなぁと思っていたので単純に嬉しかった。
これまた同期ということで、「焼き尽くしてやる!焼け野原にしてやる!ということは次に出るサカナクションは焼き魚に、その後に出るテレフォンズは焼き電話に、そしてここさいたまスーパーアリーナは焼きディスコになる!」と、ロックバンドらしい強気な発言。
そしてトリビュートでカバーしたMonkey discoooooooの演奏中にノブが乱入!あんまり楽しそうだったから笑ってしまった。
「テレフォンズが大好きなこの曲を」という言葉で始まった「新しい光」の歌詞がやけに心にしみた。活動休止は終わりじゃなくて始まりなのかもしれない。
「俺たちなりのディスコを!」と最後は「discommunication」。
最高のディスコだった。
SET LIST
01 反逆のマーチ
03 The revolutionary
04 Monkey discooooooo
05 Black market blues
06 cold edge
07 新しい光
08 discommunication
~サカナクション~
ツアー中ということでどんなセトリでくるのかとワクワクしていたら超・フェス仕様!姐さんの復帰後初めてライブを見たけれど、変わらず、というか前よりもさらにギンギンだった。
何度見てもミュージックの途中で暗転して楽器をもつ瞬間が震えるほどクール。
サカナではさすがにないだろうと思っていたら「アイデンティティ」で石毛さん&ノブが登場!ノブはメンバーに絡みまくって、石毛さんは山口さんと顔を見合わせながら笑顔で「ラーラララーラー」と口ずさんでいた。
しかし、山口さんがディスコと口にするとは思わなかったな、素敵。信頼し合っている、そして共に音楽シーンを面白くしてきた同期であることを痛感した。
「すぐに戻って来る、だってあんなに音楽が好きな人たちが音楽から離れられるはずない!」と、テレフォンズに向けて「新宝島」を演奏。最後には「新宝島 DISCO」とレーザーで文字が表示されるというニクイ演出!
SET LIST
SE~ナイトフィッシングイズグッド
01 ミュージック
02 アルクアラウンド
03 アイデンティティ
04 ルーキー
05 Aoi
06 新宝島
いよいよtelehonesの最後のステージ。他のバンドがカバーした曲はやらないかなと思っていたらがっつりやってくれた。
ラストパーティの名にふさわしいステージだった。武道館では普段やらないような曲もたくさんやっていたけれど、今回のステージではとにかくテレフォンズらしい、みんなが求めているテレフォンズ像を崩すことない演奏と曲目だった。
しかし最後の「Something Good」では日本語詞がスクリーンに映し出されて、歌詞の意味を噛みしめながら聴くことになった。これは泣いてしまうよ。
石毛さんのMCがとにかくグダグダで、でもだからこそあの場で話してくれた言葉は重みがあった。
「10年間ディスコって言い続けてきたけど…なんだよディスコって!全然意味わかんないよ!でも音楽ってそういうことだと思うんだ、言葉を越えた何かがあるっていうか」
「みんな、自分の好きな音楽っていうのをなるべく自分の意思で決めたらカッコいいと思うよ」
「みんながミーハーになると、ミーハーなバンドが増えます。みんながかっこいいバンドを求めればかっこいいバンドが増えます。」
「…まぁいいや!みんな、踊りたいよね?踊ろうぜ!」
10年間ぶれなかった彼らのディスコ。もしかしたらどこかで変わらなきゃって思いもあったかもしれないけれど、でも彼らは突き通していた。
彼らの活動休止にはきっと色々な理由があって、そこには少なからずファンの在り方とか音楽の聴かれ方とか、環境的な要因もあったはず。
不器用な彼らなりの全力の演奏とメッセージをきちんと受け止めて考えなくては。
SET LIST
01 HABANERO
02 sick rocks
03 D.E.N.W.A.
04 Baby, Baby, Baby
05 SAITAMA DANCE MIRRORBALLERS!!!
06 electric girl
07 A.B.C.DISCO
08 Homunclus
09 I Hate DISCOOOOOOO!!!
10 Oh my disco!!!
11 Keep Your DISCO!!!
12 Monkey Discooooooo
13 Love&DISCO
en01 urban disco
en02 Something Good
We Are Perfume
Perfume初のドキュメンタリー映画が10月31日に公開になったということで、早速観に行ってきました。
1人で観に行き、1人で大泣きしてしまいました…我ながらカンタンな消費者。笑
Perfume3度目のワールドツアーに密着したドキュメンタリー。3人それぞれのインタビュー映像も盛り込まれており、大満足の2時間でした。
ライブは生モノとは本当に言いえて妙で、1公演1公演終演後には『ダメ出し会』を行い、セットリストや演出の変更を検討していく様子がとても印象的。
日本だけではなく世界に熱心なファンがいることになんだか感動してしまった。歓声が、胸に響いた。泣きながらライブを観る人、踊る人、歌う人、笑顔で見つめる人。肌の色も目の色もさまざま。ワールドワイドに活躍し続けるPerfumeの偉大さを思い知らされた気がします。
どれほど大きな会場でも、どれほど遠い場所でも、彼女たちの信念とか核のようなものは変わっていなくて、”Perfume"は”Perfume"としてそこに在り続けるはず。
3人にとってPerfumeがすべてで、Perfumeは3人のすべてで、3人の居場所であり、3人にとって何よりも大切なもの。
3人が人生のすべてを捧げてきたような、そんな重厚さがある存在。
だからこそこんなにも人の心を揺さぶって夢中にさせてしまうのかもしれない。
どんな時も決して感謝の気持ちを忘れない。言葉にしてしまうとなんだか薄っぺらいけれど、彼女たちはそれをきちんと身体で表している数少ない人間だと、実感できます。
きっとこの映画を観れば、彼女たちがもっともっと好きになる、応援したくなる。そして絶対にライブが観たくなる。うまい商売だ。笑
でも、彼女たちの良さをぜひ現場で体感してほしいなぁと1ファンとして思っています。
まずは軽い気持ちで映画を観に行ってみてください。
「害虫」と「渇き。」
先日、「害虫」と「渇き。」を観ました。
この2作品は主人公やその周りが壊れていくというテーマが似ているようで全く非なる映画。
「害虫」は宮崎あおいちゃんのデビュー作。今のふわふわ清純な雰囲気とは一味違う彼女の演技が観れる貴重な作品になっています。
「渇き。」は小松奈菜ちゃんの女優デビュー作。とにかく可愛い。デビュー作ながら彼女の魅力が全開な作品です。
「害虫」は音楽が最低限しか使われておらず、だからこそ爆音でナンバーガールが流れたときは本当に興奮します。
最近の映画は説明的すぎるものが多いのですが、この作品はあえて説明しない、語らない部分があり、いろいろと想像が膨らみます。
例えば主人公が火炎瓶を投げた先はどこなのか?とか。どうやら友人の夏子(蒼井優)の家という説が濃厚なようですが。わたしは自分の家かと思ってました…笑
自分を「かわいそう」扱いした夏子に対する報復だったという意見が多いみたい。
夏子はクラスにいたら絶対嫌いだったなぁわたし。わたしは正しい!っていう顔をして周りを振り回す感じとか。ちょっと悲劇のヒロイン気取ってる、傷ついてるけど頑張ってる自分が好き!な感じがにじみ出ちゃってるよね。
サチ子は末恐ろしいな。自分の可愛さを自覚していて、それでいて無防備。その無防備さすらも計算されていて、でも自覚的には計算されていなくて。
ラストシーンもすんごく意味深。先生には再会できず(というか、あえて避けたのかな)売春(援交?)の道に進んじゃう。
振り返ったときに先生のことが見えたのかどうかもわからない。喫茶店で彼女は車が流れる方向を見つめて、何を思っていたのかもわからない。
全ての解釈がこちらに委ねられている、そんな映画。
彼女に関わった人そうとは気づかないままに振り回されて壊されてる。
監督曰く、彼女自身が害虫、らしい。
一方「渇き。」はとにかく画面もBGMも騒がしい。
感情のぶつかり合いが画面に映っていて、直接的に殴ったり刺したりするような映像がたくさん使われている。
主人公の加奈子はとにかく可愛くて、サチ子とは違ってその可愛さを思い切り計算して利用している。自分がこう言って喜ばないやつがいるわけない、この時にこんな表情でこんな言葉を言えば大丈夫、言いなりになる、そんな考えが透けて見える。
けれどそれでも許して愛してしまう。それほどまでに可愛い。笑
内容としては正直イマイチ、いや実はこれってよくあるヤンキー映画じゃん?という感じ。
色々な事件が結果的には何も解決していない。
「害虫」はあえて説明を省いた映画だけど、「渇き。」は説明不足な映画といった印象。
ただ、この作品の登場人物はほとんどみんな歪んで、狂っている。
そしてその中心にはいつも加奈子がいる。それなのに加奈子はどこか正気を保っているような、歪んだ自分を第三者の目線で冷静に眺めているような、そんな女の子であるように見える。
情報過多なのに説明不足な映画。でも小松奈菜ちゃんと二階堂ふみちゃんと橋本愛ちゃんの可愛さですべてがカバーされてるのでオッケー。笑 というかこれは映画ではなく小松奈菜ちゃんのイメージビデオなんじゃないかくらいの。
あ、でんぱ組inc.の音楽がとてもマッチしていたのでそこは評価したいです!
10/18 MAZRIの祭 @日比谷野外音楽堂
野音は開放感があり飲食ができるというのもあって、他のライブ会場よりもフリーダムな感じがする。ステージとの距離も近め。
10月18日。この日はThe BirthdayとThe Birthdayの元メンバー・イマイアキノブによる対バンが行われた。
普通のバンドだったらなかなかできない対バン。これが実現できてしまうのがイマイアキノブのすごいところだよなぁ。
観客の年齢層は少し高め。(私からすると、ね)武道館同様、ビールを片手に持つ人が多かった。
指定席ということもあってか、子供連れも目立っていた。
開演時間を少し過ぎ、主催者から「The Birthday!!」と紹介がありメンバーが登場。相変わらず全員ボタン開きすぎ。ボーカル・チバはいつものハットは被っておらず、サングラスをかけての登場だった。
~SET LIST~
Buddy
FULLBODYのBLOOD
ダンスナンバー
なぜか今日は
WALTZ
COME TOGETHER
I KNOW
くそったれの世界
MOTHER
声
~~~~
この日もチバの謎MCが連発。
キュウ「The Birthday今年ラスト野外です。一度も雨に降られませんでした。」
チバ「農家の人からしたら嫌なバンドだよねぇ」
これには観客がざわつくのはもちろん、メンバーも笑いをこらえられてなかった。
が、ジェスチャーで「しー」とやって、「とんでもないうたが♪」と歌いだす。「くそったれの世界」の始まりは何度聴いても鳥肌。
通常運転なThe Birthdayに続くはイマイアキノブバンド。私、恥ずかしながら初のイマイ。
この日はサポートにa flood of circleの佐々木亮介、Drop'sの中野ミホ、福原美穂という豪華メンツが揃うとあり、期待も高まる。
イマイのソロ曲が続々と披露され、いよいよ後半戦かというところで佐々木がステージに。
グッズの風車を手に、紳士的なお辞儀(でももう片方の手には缶ビール)をする佐々木がなんだか愛おしかった。
イマイ「♪帯広帰りだよ~」
佐々木「♪ただいま~」
イマイ「♪帯広帰りだよ~」
佐々木「♪イマイさんに呼ばれたら行かないわけないでしょ~」
なんてやりとりをする2人は本当に仲が良さそう。
イマイ「この曲、19歳のときに作ったんだけどなんかやることになっちゃって」
佐々木「オレこの曲大好きですけどね^^」
こいつ…あざとい。笑
2曲ほど二人でやって、イマイの紹介で「美女」がステージに参加。
可愛らしい見た目の中野ミホちゃんの声には度肝を抜かれた。ギャップがすごい。
あとから自分と同い年くらいだと知ってドキドキしてしまった。
そして、「算数の話をしよう。缶ビール1本、350㏄?その×10で3500、それが30日で、×12か月、×10年。50t?…これまでに50tのビールを飲んできた男、チバユウスケ!」と紹介されてチバの登場。なんと衣装チェンジしていた。今度はちゃんとチバハットを被ってきた。
そして豪華メンバーでMidnight Bankrobbersの「OH! BABY DON'T CRY」。
クライマックス感がすさまじかった。
チバの隣で佐々木がギターを弾いてる、ミホちゃんが歌ってる!イマイのギターでチバが歌ってる!という事実に泣けてきてしまった。
とても貴重な空間にいられたことを誇りに思う。
この後イマイが一人で数曲披露、アンコールも一人で演奏。アンコールで再登場!におそらくみんな期待していたがそれは実現せず。
最高の夜をありがとう、MAZRIさん。
10/11 Dreamin' Night @新代田Fever
東京でいま、最もアツい3組。
Yogee New Waves×never young beach×Suchmos
の競演が10月11日、新代田Feverで行われた。
もちろんチケットは即ソールド、当日券も出せないくらいに会場は超満員。
1組目のSuchmos。「We are Suchmos~♪」と、1曲目、SE代わりの「S.G.S」 と共にメンバーが登場。会場は拍手で出迎える。vocalのYonceがステージに現れると黄色い歓声も聞こえた。
「YMM」のイントロが流れると会場は一気に加熱。Yonceの不思議なダンスに魅了され、早くもSuchmosワールド全開に。
Yonceが「躍らせるなら俺がやりたい」とクールに歌い切り、「吐き出す場所はここくらいしかないだろ?」とステージを指していた「Alright」が印象的だった。
「Miree」では「終電で繰り出して”Fever”で待って」と歌詞を変えて歌うなど、ライブ感あふれるパフォーマンスを見せてくれた。
約40分と短いステージながら2曲も新曲を披露するという男気溢れるセットリストがこちら。
~セットリスト~
YMM
Alright
新曲①
新曲②
Miree
Life Easy
~~~~~~
続く2組目はYogeeのレーベルメイト、never young beach。
1曲目は「夏がそうさせた」。Suchmosのクールなステージとは打って変わって、観客が思わず笑顔になり、揺れたくなってしまうような音楽を奏でる。
vocalの安倍のMCも絶妙にゆるい。
「サチモスのライブが超かっこよくて…Fever盛り上がろうぜ!みたいな、僕もさっき小っちゃい声で言ったんですけど(笑)緊張してました。僕ん家Feverの近くで。緊張してたらさっき楽屋に飼ってる犬が来てくれたんすよ。あのー、あとで物販に犬置いとくんで、良かったら触ってってください。」と話し、会場の笑いを誘った。
外はすっかり秋だったが、Feverは夏が戻ってきたかのような熱気に包まれていた。
「どうでもいいけど」の前には「ヤフオクで8000円のギターつかってたんですけど、新しいギター買ったんです。(お金は)人並みには持ってますけどそんなにです。…髪の毛を『束ねて忘れる』って歌詞がありますけど、髪切ってもあいつ金持ってんだなぁとか思わないでください(笑)」と冗談を交えたゆるいMC。しかし演奏が始まるととにかく、ロックンロール。
ギターソロではメンバーが前に出て来て観客を煽る、煽る。
ネバヤン、なめてた。かっこいいじゃん。ロックンロールじゃん。
~セットリスト~
夏がそうさせた
ちょっと待ってよ
新曲
あまり行かない喫茶店で
どんな感じ?
新曲
雨が降っても
どうでもいいけど
お別れの歌
~~~~~~~
そしていよいよ、今夜の主催者Yogee New Waves。
髪の毛がサラサラ(by ネバヤン安倍)なVocal角舘が何度も「Yogee New Wavesです、今夜はよろしくお願いします」と言っていたのがとても印象深かった。
「サチモスは高校の時から友達で。サチモスはもう呼ぶの決まってたんだけど。どうせならネバヤンも呼んじゃう?って。レーベルメイトだしみんな見たいでしょ、ってことで。」と、今夜のイベントへの思いを語った。
1曲目から「Hello Etchiopia」、「Fantastic Show」とライブ定番曲を次々と披露し圧倒的な実力を見せつけた。
「Megumi no Amen」「Summer」ではひときわ大きな歓声があがり、ますます盛り上がる。
「Climax Nightは夜の曲のEPだったから、夕方のを作りました。」と
新曲「Like Sixteen Candles」を披露した。
「Climax Night」では「台湾人も歌えたんだから、もっと歌えるでしょ!」と観客を合唱させた。
アンコール1曲目に演奏された新曲「Night is Coming」。「眠るときに作った曲です。」という言葉が印象的だった。
~セットリスト~
Hello Etchiopia
Fantastic Show
Megumi no Amen
Summer
Baiuzensen
Like Sixteen Candles
Listen
Climax Night
Good Bye
~en~
Night is Coming
Dreamin' Boy
~~~~~~~
こうして今を時めく3バンドによる最高の、まさに「夢のような夜」が終焉を迎えた。
YogeeのVocal角舘はMCで「シティポップ」にこんなふうに言及していた。
「シティポップの定義っていうのは、都会に対するニヒリズムなんだって。大貫妙子とかさ。ってことはまず、東京出身者しかありえないわけ。いまシティポップって俺らくらいしかいないと思ってる。だってさぁ、the fin.とかYkikiとかどこがシティポップなんだって話じゃん(笑)次、シティポップって言ったら100円ね。募金。それでみんなで被災地を救おうぜ。笑」
この3組をネオ・シティポップなんて軽々しくくくるべきではない。
彼らの精神はロックンロールで、ポップで、ブラックミュージックで。
とにかくありとあらゆる音楽が混ざり合ってここに行き着いたことが、ライブを見れば一目瞭然だ。
もし彼らのライブをまだ見たことがないという人がいれば、ぜひ今のうちに近くで見ておいてほしい。
いま、東京で一番ホットでクールな3組。見ない手はないだろう。
それって、for 誰?
今回は「定額制音楽配信サービス」、「サブスクリプションサービス」といわれるものについて思うことをつらつらと書きます。
これらのサービスは、月額900円前後を支払えば各サービスにある音楽をストリーミング再生でき、多くの場合はオフライン再生も可能といったもので、持ち運べる音楽がぐっと増えるといったメリットがあります。
そしてこのところapple musicやLINE MUSIC、AWA、そしてGoogle play musicなどのストリーミングサービスが日本に上陸し、盛り上がりを見せているように思っていました。
実際わたしもapple musicを利用しています。始まったばかりのサービスなのでもちろんまだまだ改善点も多いですが、今のところ大きな不満はありません。
しかし。
こんなアンケート結果が。
んー。まぁたしかに、私の周りでも利用しているというのは音楽に興味があったりとか、そういうリテラシーみたいなのがある程度ある人に限られてるから、当然の結果かもしれない。
音楽が聴ければなんでもいいし~無料がいいし~みたいな人は怪しげな(?)無料の音楽アプリとか、Youtubeをダウンロードして再生するアプリとか使ってる。
逆に、音楽が好きすぎる人はストリーミングサービスなんて邪道!CDでしょ!レコードでしょ!って言って、使っていない。
あれ?じゃあ誰が使ってるんだ。っていうかそもそもどの層を狙ってるんだ。
私は毎週のように馬鹿みたいにCDをレンタルしてて、それに比べたらどう考えてもサブスクの方が安上がりだと思って使ってる。(もちろん理由はそれだけじゃないけど)
ってことはそういう中途半端で金欠気味な音楽ファンにはたぶんウケるハズなんだけど。いまいち広まってないという現状。
宣伝し切れてないっていうのもあるだろうし、まだ絶対的に曲数が足りていなかったりとか、あとは単純にiPhoneで音楽を聴かない人も多いんでしょうね。
そもそも利用したことがない人が多いのは非常に残念。
3か月は無料なんだし、物は試しで使ってみてほしい。
これからの利用状況次第ではCDを買うよりもアーティスト側にたくさんお金が入るようになるかもしれないんだよ。私はそっちの可能性に賭けたい。
別にCD買わない宣言とかではないし、相変わらずCDは買い続けるとおもうけど。
でももうそれだけでやっていける時代は終わってしまっている。
大好きなアーティストたちがライブやグッズで儲けようとしている様子を見るのもつらいし、だったらサブスクリプションサービス、使ってあげませんか?
9/15 The Birthday 武道館
直前まで行こうか悩んでいたThe Birthday、3度目の武道館公演。
結局やること終わってないのに行きました。Twitterでチケットを譲っていただき(しかもアリーナ2列目。)、2013年のBAYCAMP、COME TOGETHERツアーファイナル、ピロウズ企画に続き4度目のThe Birthday。
やっぱりファンが怖いと思ってしまう(笑)いや、かっこいいんだけどね!みんな片手にビール持ちすぎだよ~
そんなファン層なのであんまり物販ガチ勢みたいな人はいなかったようで、会場直前くらいでも余裕でグッズ買えました。
武道館はアホみたいに何度も行ってる(はず)なんだけど、なんやかんやアリーナ席は初めてだったからドキドキでした。関係者の控室前とか普通に通るのね、びっくり。
開演時間ちょっと前になると興奮したファンが「チバ――――!」と叫んで手拍子。The Birthdayの不思議なところはホールでもライブハウスでも変わらず興奮させてくれるところ。客席との距離感を感じさせない。
そして開演。スクリーンには蛍光ピンクのバースデイケーキ。いつものSEが流れて観客のテンションも一気に上がる。
この日はメンバー全員、衣装が上下黒でキマってた。
~SET LIST~
6つ数えて火をつけろ
涙がこぼれそう
stupid
I KNOW
ホロスコープ
KIKI The Pixy
カレンダーガール
ROKA
Arlight
爪痕
WALTZ
シルエット
FULLBODYのBLOOD
愛でぬりつぶせ
ダンスナンバー
マスカレード
くそったれの世界
なぜか今日は
MOTHER
KAMINARI TODAY
EN.1
声
さよなら最終兵器
COME TOGETHER
EN.2
READY STEADY GO
ローリン
2曲目からいきなり「涙がこぼれそう」で、今日のライブにかなり気合が入ってることが予感できて思わず笑顔になってしまった。
個人的に大好きな「カレンダーガール」を初めて聴けて嬉しかったな。
各所で言われてることだけど、「爪痕」前のMCでチバが
「10年前はみんな10歳若かったんだよ。不思議だねぇ。まだ生まれてないやつもいた。…死んじまったやつもいる。」
と、ぼそりと言っていた。たぶんみんな、同じ奴のことを思いながら「爪痕」を聴いてた。
この季節に聴くとなおさら切ないね。
「WALTZ」ではおっきいミラーボールが登場。眩しかったです(笑)ちょっと演出に負けてたかも、残念。
新曲を聴きながら曲調がとてもポップになったことを実感した。曲の進行もすごく単純だし、チバ以外の声だったらJ-POPに分類されてもおかしくなさそう。
グチグチ言ったけど、「なぜか今日は」がすごく楽しくてめちゃめちゃ踊りました。斜め前にいたスーツのお兄さんやお姉さんも楽しそうに踊っていて、もちろんThe Birthdayも楽しそうで、ここにはポップとかロックとか関係ないよなって気がした。
「MOTHER」では客に歌わせたり、「ローリン」ではハンドマイクで煽ったり。チバがすごくイキイキしていた。ミッシェル時代はこんな風な煽り方していたのかな、年を取って丸くなったのかなぁ。
メンバーが楽しそうで、お客さんも楽しそうで、10年続けて来てくれて本当によかった。The Birthdayに出会えてよかった。
そして、「バンドが解散しない時代」っていうのを感じた。きっと前ならイマイさんが抜けた時点で終わってたもんな。時代の流れなのか、はたまたチバやキュウちゃんが成長したのかはわからないけど。
次のアルバムツアーはまたライブハウスをまわるね。3度目の武道館を乗り越えたThe Birthday。一回りも二回りも成長した彼らを観るのが楽しみだ。