cream soda

音楽とか映画とかドラマとかの話をしてます。

2015 ベストアルバム10選!

なんだか安っぽいまとめサイトみたいなタイトルになってしまいましたが、

2015年に発売されたアルバム(ミニアルバム含む)からベストアルバムを10枚選んでみました。

優柔不断なため順位はつけません(つけられません)が、各アルバムを☆で5段階評価することにします。

 

01:ポルノグラフィティ/RHINOCEROS ☆☆☆

RHINOCEROS(初回生産限定盤)(DVD付)

RHINOCEROS(初回生産限定盤)(DVD付)

 

 デビュー15周年を迎えた彼らの、3年5か月ぶりのオリジナルアルバム。EDMだったり、4つ打ちだったり、本当に色々な曲調を取り入れているのにぶれないポルノ「らしさ」。

特にシングルカットされた「オー!リバル」はこれぞポルノグラフィティ、というラテン系の曲。「アゲハ蝶」「サウダージ」といった初期のヒット曲を彷彿とさせる。

とにかく今作りたい曲を作った、とインタビューなどで語っていたように、一見節操のない曲の並び。しかしどの曲もきちんと「ポルノの曲」になっているのはgt.新藤の音楽的センスだけでなくvo.岡野の声のパワーもあるだろう。

ba.Tamaが脱退し、プロデューサー・本間昭光のもとを離れ、迷走期を超え…ようやくここまでたどり着いたと思うと非常に感慨深い1枚だ。

 

02:FFS/FFS ☆☆

Ffs

Ffs

 

フランツ・フェルディナンドスパークスのコラボレーション・バンドによる本気のアルバム。

ひねくれポップ・バンドなどと評価されがちな2組だが、このアルバムもなかなかひねくれている(良い意味で)。

軽やかなピアノの音に厚みのあるボーカル。決してダンサブルというわけではなく、予想していたほどキャッチーでもない。しかし不思議と聴き入ってしまう。

そう、スパークスの世界観が爆発しているのだ。

彼らはまだまだバリバリの現役だと実感する。何なら、フランツが呑まれてるくらい。

ちなみにサマーソニックで運よく彼らのパフォーマンスを観ることができた。噂のトム・ヨークで眠たい空気になった会場の空気を一変させた彼ら。最高に盛り上がって観客を躍らせていた。もう一度ライブが観たいので、飽きずにもうしばらく続けてほしいものだ。

 

03: Base Ball Bear/C2 ☆☆☆☆

C2(初回限定盤)

C2(初回限定盤)

 

 近頃のベボベは何かが違う。かつての青春ロックバンド、ナンバガスーパーカーフォロワーから一皮むけてしまったようだ。

というより、ナンバガスーパーカーの影響を前向きにとらえて自分たちのものにしてしまっている。

ba.関根の演奏力が格段に上がり、バンド全体の雰囲気もすっかり大人に。vo.小出の捻くれた歌詞がさく裂したファンク調な1曲目からファンはもちろん、そうでない人も虜になってしまう。

ベボベをあまり好きじゃないと思っていた人にこそ聴いてほしい一枚。

前作「二十九歳」から短いスパンで発表された今作、当然ながら相当な気合が入っている。

ベボベと言えば青春でしょ、4つ打ちでしょ、なんてイメージはもう古い。

 恐れずに新たな一歩を踏み出す彼らに感嘆している。

 

04: Ykiki Beat/When the World is Wide ☆☆☆

When the World is Wide

When the World is Wide

 

 日本人とは思えない発音の良さ、作曲やアレンジのセンス。これで平均年齢22歳というのだから驚きだ。洋楽とか邦楽なんて括りがいかにどうでも良いものか実感させられる。

各所で絶賛されすぎて選ぶのを悩んだくらい今夏の話題をかっさらった一枚。

『Forever』は現在WalkmanのCMソングとしても使われているので耳にしたことのある人も多いはずだ。

本当は☆5つつけたいところだが、『Forever』のキャッチーさを期待してこのアルバムを聴くときっとあまりハマらないだろうなと考えて、☆3つ。

 

 05: Suchmos/THE BAY ☆☆☆☆☆

THE BAY

THE BAY

 

 タワレコのPOPには和製ジャミロクワイと書かれていた。その紹介はあまりにも雑だなぁと思うけど、要するにブラックミュージックというか、アシッドジャズ的な要素を取り入れてる。

ベースの音がめちゃめちゃ気持ち良くて、vo.Yonceの声がすごく綺麗で、自分たちの音楽に自信があって、たぶん彼らはカリスマバンドってやつ。これまたメンバーが若い。

演奏力が抜群なのはもちろん、言葉選びのセンスも光っている。

年末のCDJ、来年のビバラロックにも出演するので要チェック。

 

06: Awesome City Club/Awesome City Tracks 2  ☆☆☆☆

Awesome City Tracks 2

Awesome City Tracks 2

 

 とびきりポップでキュートで、でもそれだけじゃない。

前作「Awesome City Tracks」から短いスパンでのリリース。でも、その短い間でぐっと進化している。

キラキラ、から、ギラギラへ。

"いつか死ぬならば目指すのさ I have a dream yeah 欲張っていこう”

以前までなら出てこなかった言葉。3cmくらい現実から浮いているような歌詞が多かったが、今回は地に足がついた、体温を感じられる歌詞が登場しているのが印象深い。

野心に満ち、戦おうとする彼らの意思を感じた。

 

07: ASIAN KUNG-FU GENERATION/Wonder Future ☆☆☆☆

Wonder Future

Wonder Future

 

 フー・ファイターズのプライベートスタジオを借り、レコーディングを行ったという本作。

8ビートのストレートなロックンロール。真っ白なジャケット。そして英語タイトル。

新しいことに挑戦し続けるアジカンの姿勢はもっと評価されるべき。

ここまでストレートな日本語ロックって、今の時代、意外と少ない。長く聴かれるアルバムになる予感がしている。

 

08: a flood of circle/best ride ☆☆☆

ベストライド

ベストライド

 

 転がりつづけるロックンロール・バンド、a flood of circle

やっと正式メンバーが加入したかと思ったら半年で脱退してしまうも、彼らは一切歩みを止めなかった。そして間髪入れずリリースされたミニアルバムがこの「ベストライド」。

表題曲の『ベストライド』はこれまでにないくらいキャッチーで、明るくて、前向き。

"俺のベストはいつも 今なんだよ”

vo.佐々木はまだ20代にも関わらずかなり達観してしまっているのだとひしひしと感じた。

と同時に、バンドに対する気合と執念も。たった6曲。けれど、覚悟を決めた1枚になっている。

 

09: tacica/LOCUS ☆☆☆☆☆

LOCUS

LOCUS

 

 音小屋CD交換会でもベストアルバムに選んだ1枚。

dr.坂井が抜け、2人体制となってから初のアルバム。

どん底にいたときに作ったという「Lucky」は底抜けに明るく、これまでのメンバーではきっとできなかった作品となっている。

新しい人との出会いが新しい化学反応を起こし、新境地を開拓していく。

2人でも続けていくという覚悟の詰まったアルバムでありながら、tacicaらしく命のことを歌い続けている。

 

10: WANIMA/Are You Coming? ☆☆☆

Are You Coming?

Are You Coming?

 

 ピザ・オブ・デスの若手ホープ、WANIMA。

デビューして間もないが数々の主要フェスに引っ張りだこ、このアルバムもオリコンチャートで最高4位を記録するなど話題に事欠かない。

日本語で直接的にエロを歌い上げるバンドがここまで受け入れられているのにも驚き。

しかし彼らはエロだけではない。音楽への愛も、人への愛も、すべて平等に歌っている。

見た目はチャラいけど、めちゃめちゃカッコいいんだ、普段あまりメロコア系聴かないけど、私にとって彼らはヒーローだ。

MUSICAのレビューにあった「俺たちにはハイスタがいたように、君たちにはWANIMAがいる」という言葉がすべてを表しているような気がする。

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ということで悩みに悩んで書くのに相当時間がかかった今年の10枚。

本当はもっと洋楽も入れたかったし、邦楽でもあれもこれも入れたかった。

まだ聴きこめていないけどもしかしたら入るアルバムもあったかもしれない。

でも無理矢理まとめました、

何年か後に読み返して、この頃の私はこんな音楽を聴いていたのねって思えたら面白いかなって。

それだけです、自己満足。笑

 

お付き合いありがとうございました

 

 

Last Party~We are DISCO!!!~

the telephonesが昨年12月に活動休止を発表してから約10か月。ついにこの日がやってきてしまった。

11月3日、さいたまスーパーアリーナ。彼らの活動休止前最後の晴れ舞台。

2015年彼らは休むことなく活動していたような印象がある。夏にはたいていのフェスに出演していたし、なんと新しいアルバムも出している。数々のフェスで人々を躍らせてきた彼らのラストパーティ、見逃すわけにはいかなかった。

この日はさいたまスーパーアリーナにて同じ埼玉出身の先輩、そして共に音楽シーンを賑わせ駆け抜けてきた仲間たちを呼んでスペシャルなパーティが行われた。

というわけで、以下なかなか長いけど私なりのLove&DISCOを書かせてね。

 

~DJ Getting Better&FREE THROW

まずは盟友、DJGetting Better&FREE THROWが開場後の場内を盛り上げていた。(私は遅刻していったため見れず、、、)とりあえずYkiki BeatのForeverが流れていたのはわかった。笑

彼らとテレフォンズ、特に石毛さんがとても仲良しなのは今年5月にあった「After VIVA!」を見て肌で感じた。石毛さんがゲッチンのDJに乱入してたりその逆もあったり、石毛さんは超ハードスケジュールでほとんど寝てないだろうにニコニコしてて楽しそうで…その割にお客さんがあまり入っていなかったから残念だった、でもあれはあれで貴重な体験だったなぁなんて思い出してしまった。

 

凛として時雨

続いては同じ埼玉出身の凛として時雨。私、意外にもライブを観たのは初めてで(なんとなく声が苦手だった)けっこう楽しみにしていたバンドの1つ。でもクロークが思った以上に混んでて半分くらいしか観れず、、、ライブは予想を超えたクールさで、あっという間に会場の空気を変えていく演奏にビリビリした。MCではあまり多くを語らなかったけれど、全力でキレキレの演奏に愛がこもっていた。TKが「今日は高い声に始まり、高い声に終わりますね」とぼそりと言い笑いを誘っていたのが印象的だったな。(彼が笑いを取るのは珍しいことってきいたよ)

SET LIST

01 SOSOS

02 DISCO FLIGHT

03 enigmatic feeling

04 Who What Who What

05 I was music

06 Telecastic fakeshow

07 感覚UFO

08 傍観

 

dustbox

これまた同じ埼玉出身のdustbox。テレフォンズの先輩にあたる彼らは、いわゆるメロコアとかパンクの系統でなんだかライブが激しいらしいという雑な前情報だけで観ていた。(我ながらひどい)音源は少しだけ聴いていたけど。

思っていたよりもずっとずっとアツいバンドだったな。きいてた通りダイバー続出、サークルもちらほらできてた。彼らは埼玉県の草加市越谷市の出身だそうで、なんだか親近感が沸いた。

そしてなんとトリビュート盤収録の「A.B.C.DISCO」も披露。テレフォンズメンバーも乱入して超ハッピーなステージに。その後のMCでは「そうかみんな、踊るのが好きなんだなぁ!じゃあ朝まで踊ろうぜ~!」と煽る、さすがにうまい。

 「ラストパーティだってよ。今止めればまだ間に合うんじゃねーの?」なんて発言も飛び出したり。言葉遣いはちょっとぞんざいだったけれど誰よりもハートがアツいバンドだった。

SET LIST

01 Riot

02 Break Throw

03 Bird of Passage

04 Bitter Sweet

05 A.B.C.DISCO

06 Dance Until Morning

07 Here Comes A Miracle

08 Right Now

09 Hurdle Race

10 Tommorow

11 Jupiter

 

THE BAWDIES

続いて同期のBAW。ビバラぶりのBAW。彼ららしいMCの茶番感がおかしくてたまらなかった(ほめてる)。

メンバーがそれぞれ3匹の子豚になりきるというくだりがあったんだけど、ナレーションとして誠治さんが参加していたらしい。…自然すぎて気づかなかったぞ!

dustに続き、トリビュート盤でカバーした「sick rocks」も披露。ちょっぴりダサいのに観客をきっちり盛り上げられるのは彼らならでは。原曲を大事にしながらもBAW色に染まっていた。

そしてラスト、「Just Be Cool」の前でRoyが突然「ごめんちょっと尿意を催しているので!」といったんステージをはけると、すぐにtelephonesの涼平さんを連れて戻ってくるというサプライズが!しかもBAWとお揃いのスーツ着用。下手したらメンバーよりも似合っていたかも。笑

「Just Be Cool」を共に演奏し、最後は特別に涼平さんによる「ワッショイ」で〆。同期ならではの仲の良さがうかがえるステージであった。

SET LIST

01 No Way

02 You Gatta Dance

03 Its Too Late

04 Sunshine

05 sick rocks

06 Hot Dog

07 Sing Your Song

08 Just Be Cool

 

syrup16g

意外と知られていないがvo五十嵐が埼玉出身ということで、syrupは同郷の先輩枠。これまでのバンドのごくシンプルな演出とは異なりスクリーンを活用するなどし、フロアの雰囲気を一気に変えた。

1曲目からsyrup節さく裂の「生きているよりマシさ」で良い意味で緊張感が漂った。MCでは言葉少なに「同じ埼玉出身ということで使っているスタジオが同じでよく一緒になって…律儀に呼んでくれました」とtelephonesとの思い出を語った。

イントロのギターソロを思い切りミスったり、後半では声が出なかったりでファンに応援されるという通常運転の五十嵐さん。なかはたいこさんのドラムが力強く、いいスパイスになっていた。rebornでのシャウトも堪らなくかっこ良かった。

SET LIST

01 生きているよりマシさ

02 Sonic Disorder

03 生活

04 神のカルマ

05 パープルムカデ

06 リアル

07 reborn

ここでtelephonesが挨拶のためステージに登場。「時雨とシロップ以外でメンバーそれぞれステージでパフォーマンスをしてますがノブさんだけまだしてないね…?」とノブの登場をにおわせるような発言。これは…!笑

9mm Parabellum Bullet

去年のラブシャぶりの9mm!中学のときにけっこう聴いてて好きだったのに全然ライブに行ったことがなくてもったいないことしたなぁと思っていたので単純に嬉しかった。

これまた同期ということで、「焼き尽くしてやる!焼け野原にしてやる!ということは次に出るサカナクションは焼き魚に、その後に出るテレフォンズは焼き電話に、そしてここさいたまスーパーアリーナは焼きディスコになる!」と、ロックバンドらしい強気な発言。

そしてトリビュートでカバーしたMonkey discoooooooの演奏中にノブが乱入!あんまり楽しそうだったから笑ってしまった。

「テレフォンズが大好きなこの曲を」という言葉で始まった「新しい光」の歌詞がやけに心にしみた。活動休止は終わりじゃなくて始まりなのかもしれない。

「俺たちなりのディスコを!」と最後は「discommunication」。

最高のディスコだった。

SET LIST

01 反逆のマーチ

02 Answer&Answer

03 The revolutionary

04  Monkey discooooooo

05 Black market blues

06 cold edge

07 新しい光

08 discommunication

 

サカナクション

ツアー中ということでどんなセトリでくるのかとワクワクしていたら超・フェス仕様!姐さんの復帰後初めてライブを見たけれど、変わらず、というか前よりもさらにギンギンだった。

何度見てもミュージックの途中で暗転して楽器をもつ瞬間が震えるほどクール。

サカナではさすがにないだろうと思っていたら「アイデンティティ」で石毛さん&ノブが登場!ノブはメンバーに絡みまくって、石毛さんは山口さんと顔を見合わせながら笑顔で「ラーラララーラー」と口ずさんでいた。

しかし、山口さんがディスコと口にするとは思わなかったな、素敵。信頼し合っている、そして共に音楽シーンを面白くしてきた同期であることを痛感した。

「すぐに戻って来る、だってあんなに音楽が好きな人たちが音楽から離れられるはずない!」と、テレフォンズに向けて「新宝島」を演奏。最後には「新宝島 DISCO」とレーザーで文字が表示されるというニクイ演出!

SET LIST

SE~ナイトフィッシングイズグッド

01 ミュージック

02 アルクアラウンド

03 アイデンティティ

04 ルーキー

05 Aoi

06 新宝島

 

the telephones

いよいよtelehonesの最後のステージ。他のバンドがカバーした曲はやらないかなと思っていたらがっつりやってくれた。

ラストパーティの名にふさわしいステージだった。武道館では普段やらないような曲もたくさんやっていたけれど、今回のステージではとにかくテレフォンズらしい、みんなが求めているテレフォンズ像を崩すことない演奏と曲目だった。

しかし最後の「Something Good」では日本語詞がスクリーンに映し出されて、歌詞の意味を噛みしめながら聴くことになった。これは泣いてしまうよ。

石毛さんのMCがとにかくグダグダで、でもだからこそあの場で話してくれた言葉は重みがあった。

「10年間ディスコって言い続けてきたけど…なんだよディスコって!全然意味わかんないよ!でも音楽ってそういうことだと思うんだ、言葉を越えた何かがあるっていうか」

「みんな、自分の好きな音楽っていうのをなるべく自分の意思で決めたらカッコいいと思うよ」

「みんながミーハーになると、ミーハーなバンドが増えます。みんながかっこいいバンドを求めればかっこいいバンドが増えます。」

「…まぁいいや!みんな、踊りたいよね?踊ろうぜ!」

10年間ぶれなかった彼らのディスコ。もしかしたらどこかで変わらなきゃって思いもあったかもしれないけれど、でも彼らは突き通していた。

彼らの活動休止にはきっと色々な理由があって、そこには少なからずファンの在り方とか音楽の聴かれ方とか、環境的な要因もあったはず。

不器用な彼らなりの全力の演奏とメッセージをきちんと受け止めて考えなくては。

 

SET LIST

01 HABANERO

02 sick rocks

03 D.E.N.W.A.

04 Baby, Baby, Baby

05 SAITAMA DANCE MIRRORBALLERS!!!

06 electric girl

07 A.B.C.DISCO

08 Homunclus

09 I Hate DISCOOOOOOO!!!

10 Oh my disco!!!

11 Keep Your DISCO!!!

12 Monkey Discooooooo

13 Love&DISCO

en01 urban disco

en02 Something Good

We Are Perfume

Perfume初のドキュメンタリー映画が10月31日に公開になったということで、早速観に行ってきました。

1人で観に行き、1人で大泣きしてしまいました…我ながらカンタンな消費者。笑

Perfume3度目のワールドツアーに密着したドキュメンタリー。3人それぞれのインタビュー映像も盛り込まれており、大満足の2時間でした。

ライブは生モノとは本当に言いえて妙で、1公演1公演終演後には『ダメ出し会』を行い、セットリストや演出の変更を検討していく様子がとても印象的。

日本だけではなく世界に熱心なファンがいることになんだか感動してしまった。歓声が、胸に響いた。泣きながらライブを観る人、踊る人、歌う人、笑顔で見つめる人。肌の色も目の色もさまざま。ワールドワイドに活躍し続けるPerfumeの偉大さを思い知らされた気がします。

どれほど大きな会場でも、どれほど遠い場所でも、彼女たちの信念とか核のようなものは変わっていなくて、”Perfume"は”Perfume"としてそこに在り続けるはず。

3人にとってPerfumeがすべてで、Perfumeは3人のすべてで、3人の居場所であり、3人にとって何よりも大切なもの。

3人が人生のすべてを捧げてきたような、そんな重厚さがある存在。

だからこそこんなにも人の心を揺さぶって夢中にさせてしまうのかもしれない。

どんな時も決して感謝の気持ちを忘れない。言葉にしてしまうとなんだか薄っぺらいけれど、彼女たちはそれをきちんと身体で表している数少ない人間だと、実感できます。

きっとこの映画を観れば、彼女たちがもっともっと好きになる、応援したくなる。そして絶対にライブが観たくなる。うまい商売だ。笑

でも、彼女たちの良さをぜひ現場で体感してほしいなぁと1ファンとして思っています。

まずは軽い気持ちで映画を観に行ってみてください。

「害虫」と「渇き。」

先日、「害虫」と「渇き。」を観ました。

この2作品は主人公やその周りが壊れていくというテーマが似ているようで全く非なる映画。

「害虫」は宮崎あおいちゃんのデビュー作。今のふわふわ清純な雰囲気とは一味違う彼女の演技が観れる貴重な作品になっています。

「渇き。」は小松奈菜ちゃんの女優デビュー作。とにかく可愛い。デビュー作ながら彼女の魅力が全開な作品です。

 

「害虫」は音楽が最低限しか使われておらず、だからこそ爆音でナンバーガールが流れたときは本当に興奮します。

最近の映画は説明的すぎるものが多いのですが、この作品はあえて説明しない、語らない部分があり、いろいろと想像が膨らみます。

例えば主人公が火炎瓶を投げた先はどこなのか?とか。どうやら友人の夏子(蒼井優)の家という説が濃厚なようですが。わたしは自分の家かと思ってました…笑

自分を「かわいそう」扱いした夏子に対する報復だったという意見が多いみたい。

夏子はクラスにいたら絶対嫌いだったなぁわたし。わたしは正しい!っていう顔をして周りを振り回す感じとか。ちょっと悲劇のヒロイン気取ってる、傷ついてるけど頑張ってる自分が好き!な感じがにじみ出ちゃってるよね。

サチ子は末恐ろしいな。自分の可愛さを自覚していて、それでいて無防備。その無防備さすらも計算されていて、でも自覚的には計算されていなくて。

ラストシーンもすんごく意味深。先生には再会できず(というか、あえて避けたのかな)売春(援交?)の道に進んじゃう。

振り返ったときに先生のことが見えたのかどうかもわからない。喫茶店で彼女は車が流れる方向を見つめて、何を思っていたのかもわからない。

全ての解釈がこちらに委ねられている、そんな映画。

彼女に関わった人そうとは気づかないままに振り回されて壊されてる。

監督曰く、彼女自身が害虫、らしい。

 

一方「渇き。」はとにかく画面もBGMも騒がしい。

感情のぶつかり合いが画面に映っていて、直接的に殴ったり刺したりするような映像がたくさん使われている。

主人公の加奈子はとにかく可愛くて、サチ子とは違ってその可愛さを思い切り計算して利用している。自分がこう言って喜ばないやつがいるわけない、この時にこんな表情でこんな言葉を言えば大丈夫、言いなりになる、そんな考えが透けて見える。

けれどそれでも許して愛してしまう。それほどまでに可愛い。笑

内容としては正直イマイチ、いや実はこれってよくあるヤンキー映画じゃん?という感じ。

色々な事件が結果的には何も解決していない。

「害虫」はあえて説明を省いた映画だけど、「渇き。」は説明不足な映画といった印象。

ただ、この作品の登場人物はほとんどみんな歪んで、狂っている。

そしてその中心にはいつも加奈子がいる。それなのに加奈子はどこか正気を保っているような、歪んだ自分を第三者の目線で冷静に眺めているような、そんな女の子であるように見える。

情報過多なのに説明不足な映画。でも小松奈菜ちゃんと二階堂ふみちゃんと橋本愛ちゃんの可愛さですべてがカバーされてるのでオッケー。笑 というかこれは映画ではなく小松奈菜ちゃんのイメージビデオなんじゃないかくらいの。

あ、でんぱ組inc.の音楽がとてもマッチしていたのでそこは評価したいです!

 

10/18 MAZRIの祭 @日比谷野外音楽堂

2013年の閃光ライオットぶりに、野音へ。

野音は開放感があり飲食ができるというのもあって、他のライブ会場よりもフリーダムな感じがする。ステージとの距離も近め。

10月18日。この日はThe BirthdayThe Birthdayの元メンバー・イマイアキノブによる対バンが行われた。

普通のバンドだったらなかなかできない対バン。これが実現できてしまうのがイマイアキノブのすごいところだよなぁ。

観客の年齢層は少し高め。(私からすると、ね)武道館同様、ビールを片手に持つ人が多かった。

指定席ということもあってか、子供連れも目立っていた。

開演時間を少し過ぎ、主催者から「The Birthday!!」と紹介がありメンバーが登場。相変わらず全員ボタン開きすぎ。ボーカル・チバはいつものハットは被っておらず、サングラスをかけての登場だった。

~SET LIST~

Buddy

FULLBODYのBLOOD

ダンスナンバー

なぜか今日は

WALTZ

COME TOGETHER

I KNOW

くそったれの世界

MOTHER

~~~~

この日もチバの謎MCが連発。

キュウ「The Birthday今年ラスト野外です。一度も雨に降られませんでした。」

チバ「農家の人からしたら嫌なバンドだよねぇ」

 

チバ「野音野音…あ、間違えた。MAZRIの祭だ。」

これには観客がざわつくのはもちろん、メンバーも笑いをこらえられてなかった。

が、ジェスチャーで「しー」とやって、「とんでもないうたが♪」と歌いだす。「くそったれの世界」の始まりは何度聴いても鳥肌。

通常運転なThe Birthdayに続くはイマイアキノブバンド。私、恥ずかしながら初のイマイ。

この日はサポートにa flood of circle佐々木亮介、Drop'sの中野ミホ、福原美穂という豪華メンツが揃うとあり、期待も高まる。

イマイのソロ曲が続々と披露され、いよいよ後半戦かというところで佐々木がステージに。

グッズの風車を手に、紳士的なお辞儀(でももう片方の手には缶ビール)をする佐々木がなんだか愛おしかった。

イマイ「♪帯広帰りだよ~」

佐々木「♪ただいま~」

イマイ「♪帯広帰りだよ~」

佐々木「♪イマイさんに呼ばれたら行かないわけないでしょ~」

なんてやりとりをする2人は本当に仲が良さそう。

イマイ「この曲、19歳のときに作ったんだけどなんかやることになっちゃって」

佐々木「オレこの曲大好きですけどね^^」

こいつ…あざとい。笑

2曲ほど二人でやって、イマイの紹介で「美女」がステージに参加。

可愛らしい見た目の中野ミホちゃんの声には度肝を抜かれた。ギャップがすごい。

あとから自分と同い年くらいだと知ってドキドキしてしまった。

そして、「算数の話をしよう。缶ビール1本、350㏄?その×10で3500、それが30日で、×12か月、×10年。50t?…これまでに50tのビールを飲んできた男、チバユウスケ!」と紹介されてチバの登場。なんと衣装チェンジしていた。今度はちゃんとチバハットを被ってきた。

そして豪華メンバーでMidnight Bankrobbersの「OH! BABY DON'T CRY」。

クライマックス感がすさまじかった。

チバの隣で佐々木がギターを弾いてる、ミホちゃんが歌ってる!イマイのギターでチバが歌ってる!という事実に泣けてきてしまった。

とても貴重な空間にいられたことを誇りに思う。

この後イマイが一人で数曲披露、アンコールも一人で演奏。アンコールで再登場!におそらくみんな期待していたがそれは実現せず。

最高の夜をありがとう、MAZRIさん。

 

10/11 Dreamin' Night @新代田Fever

東京でいま、最もアツい3組。

Yogee New Waves×never young beach×Suchmos

の競演が10月11日、新代田Feverで行われた。

もちろんチケットは即ソールド、当日券も出せないくらいに会場は超満員。

 

1組目のSuchmos。「We are Suchmos~♪」と、1曲目、SE代わりの「S.G.S」 と共にメンバーが登場。会場は拍手で出迎える。vocalのYonceがステージに現れると黄色い歓声も聞こえた。

「YMM」のイントロが流れると会場は一気に加熱。Yonceの不思議なダンスに魅了され、早くもSuchmosワールド全開に。

Yonceが「躍らせるなら俺がやりたい」とクールに歌い切り、「吐き出す場所はここくらいしかないだろ?」とステージを指していた「Alright」が印象的だった。

「Miree」では「終電で繰り出して”Fever”で待って」と歌詞を変えて歌うなど、ライブ感あふれるパフォーマンスを見せてくれた。

約40分と短いステージながら2曲も新曲を披露するという男気溢れるセットリストがこちら。

~セットリスト~

YMM

Alright

新曲①

新曲②

Miree

Life Easy

~~~~~~

続く2組目はYogeeのレーベルメイト、never young beach。

1曲目は「夏がそうさせた」。Suchmosのクールなステージとは打って変わって、観客が思わず笑顔になり、揺れたくなってしまうような音楽を奏でる。

vocalの安倍のMCも絶妙にゆるい。

「サチモスのライブが超かっこよくて…Fever盛り上がろうぜ!みたいな、僕もさっき小っちゃい声で言ったんですけど(笑)緊張してました。僕ん家Feverの近くで。緊張してたらさっき楽屋に飼ってる犬が来てくれたんすよ。あのー、あとで物販に犬置いとくんで、良かったら触ってってください。」と話し、会場の笑いを誘った。

外はすっかり秋だったが、Feverは夏が戻ってきたかのような熱気に包まれていた。

「どうでもいいけど」の前には「ヤフオクで8000円のギターつかってたんですけど、新しいギター買ったんです。(お金は)人並みには持ってますけどそんなにです。…髪の毛を『束ねて忘れる』って歌詞がありますけど、髪切ってもあいつ金持ってんだなぁとか思わないでください(笑)」と冗談を交えたゆるいMC。しかし演奏が始まるととにかく、ロックンロール。

ギターソロではメンバーが前に出て来て観客を煽る、煽る。

ネバヤン、なめてた。かっこいいじゃん。ロックンロールじゃん。

~セットリスト~

夏がそうさせた

ちょっと待ってよ

新曲

あまり行かない喫茶店で

どんな感じ?

新曲

雨が降っても

どうでもいいけど

お別れの歌

~~~~~~~

そしていよいよ、今夜の主催者Yogee New Waves。

髪の毛がサラサラ(by ネバヤン安倍)なVocal角舘が何度も「Yogee New Wavesです、今夜はよろしくお願いします」と言っていたのがとても印象深かった。

「サチモスは高校の時から友達で。サチモスはもう呼ぶの決まってたんだけど。どうせならネバヤンも呼んじゃう?って。レーベルメイトだしみんな見たいでしょ、ってことで。」と、今夜のイベントへの思いを語った。

1曲目から「Hello Etchiopia」、「Fantastic Show」とライブ定番曲を次々と披露し圧倒的な実力を見せつけた。

Megumi no Amen」「Summer」ではひときわ大きな歓声があがり、ますます盛り上がる。

「Climax Nightは夜の曲のEPだったから、夕方のを作りました。」と

新曲「Like Sixteen Candles」を披露した。

「Climax Night」では「台湾人も歌えたんだから、もっと歌えるでしょ!」と観客を合唱させた。

アンコール1曲目に演奏された新曲「Night is Coming」。「眠るときに作った曲です。」という言葉が印象的だった。

~セットリスト~

Hello Etchiopia

Fantastic Show

Megumi no Amen

Summer

Baiuzensen

Like Sixteen Candles

Listen

Climax Night

Good Bye

~en~

Night is Coming

Dreamin' Boy

~~~~~~~

こうして今を時めく3バンドによる最高の、まさに「夢のような夜」が終焉を迎えた。

YogeeのVocal角舘はMCで「シティポップ」にこんなふうに言及していた。

「シティポップの定義っていうのは、都会に対するニヒリズムなんだって。大貫妙子とかさ。ってことはまず、東京出身者しかありえないわけ。いまシティポップって俺らくらいしかいないと思ってる。だってさぁ、the fin.とかYkikiとかどこがシティポップなんだって話じゃん(笑)次、シティポップって言ったら100円ね。募金。それでみんなで被災地を救おうぜ。笑」

この3組をネオ・シティポップなんて軽々しくくくるべきではない。

彼らの精神はロックンロールで、ポップで、ブラックミュージックで。

とにかくありとあらゆる音楽が混ざり合ってここに行き着いたことが、ライブを見れば一目瞭然だ。

もし彼らのライブをまだ見たことがないという人がいれば、ぜひ今のうちに近くで見ておいてほしい。

いま、東京で一番ホットでクールな3組。見ない手はないだろう。

それって、for 誰?

今回は「定額制音楽配信サービス」、「サブスクリプションサービス」といわれるものについて思うことをつらつらと書きます。

これらのサービスは、月額900円前後を支払えば各サービスにある音楽をストリーミング再生でき、多くの場合はオフライン再生も可能といったもので、持ち運べる音楽がぐっと増えるといったメリットがあります。

そしてこのところapple musicやLINE MUSIC、AWA、そしてGoogle play musicなどのストリーミングサービスが日本に上陸し、盛り上がりを見せているように思っていました。

実際わたしもapple musicを利用しています。始まったばかりのサービスなのでもちろんまだまだ改善点も多いですが、今のところ大きな不満はありません。

しかし。

prtimes.jp

こんなアンケート結果が。

んー。まぁたしかに、私の周りでも利用しているというのは音楽に興味があったりとか、そういうリテラシーみたいなのがある程度ある人に限られてるから、当然の結果かもしれない。

音楽が聴ければなんでもいいし~無料がいいし~みたいな人は怪しげな(?)無料の音楽アプリとか、Youtubeをダウンロードして再生するアプリとか使ってる。

逆に、音楽が好きすぎる人はストリーミングサービスなんて邪道!CDでしょ!レコードでしょ!って言って、使っていない。

あれ?じゃあ誰が使ってるんだ。っていうかそもそもどの層を狙ってるんだ。

私は毎週のように馬鹿みたいにCDをレンタルしてて、それに比べたらどう考えてもサブスクの方が安上がりだと思って使ってる。(もちろん理由はそれだけじゃないけど)

ってことはそういう中途半端で金欠気味な音楽ファンにはたぶんウケるハズなんだけど。いまいち広まってないという現状。

宣伝し切れてないっていうのもあるだろうし、まだ絶対的に曲数が足りていなかったりとか、あとは単純にiPhoneで音楽を聴かない人も多いんでしょうね。

そもそも利用したことがない人が多いのは非常に残念。

3か月は無料なんだし、物は試しで使ってみてほしい。

これからの利用状況次第ではCDを買うよりもアーティスト側にたくさんお金が入るようになるかもしれないんだよ。私はそっちの可能性に賭けたい。

別にCD買わない宣言とかではないし、相変わらずCDは買い続けるとおもうけど。

でももうそれだけでやっていける時代は終わってしまっている。

大好きなアーティストたちがライブやグッズで儲けようとしている様子を見るのもつらいし、だったらサブスクリプションサービス、使ってあげませんか?